ご愛読ありがとうございました。
今まで赤や緋色のイメージの小説を書いてきた私が、白や水色のイメージのラブストーリーを書けたのは、
峻平くん、志寿香ちゃんの清らかさと、渥美半島の美しい自然のおかげです。
お二人に会うと、いつも心が洗われる思いでした。
柴田夫妻に加え、作中にご登場いただいた粕谷夫妻にしても、新婚さんというのは、初々しくて神々しい存在なんだなあと感動しました。
私は結婚15年目で、なんとか結婚生活をがんばっていますが(笑)、初心を思い返しました。
今回の執筆にあたり、取材させてもらったみなさま、岬プロジェクトのみなさま、本当にありがとうございました。
私自身、ふるさとを再発見したり、今まで知らずにいたことを教えていただいたり、とても有意義な時間でした。
もっと盛り込みたかった場所やことがらもありますが、ストーリーの流れ上、すべてを網羅できず、すみません。
なお、実在のモデルがいる小説となると、事実と混同する方もいらっしゃいますが、
あくまでもフィクションとして、柴田夫妻のことも、この小説のことも温かく見守っていただけると幸いです。
私は渥美で生まれ育ち、一時は都会に憧れて東京へ出ましたが、帰省のたびに伊良湖の海を眺めに出かけ、
渥美の自然や人のかけがえのなさに気づき、戻ってきて豊橋に嫁ぎました。
素晴らしきふるさとを、誇りに思っています。
柴田夫妻と渥美半島の幸多き未来を心から祈っています☆
日原いずみ
<2000年 作者の結婚式の日の恋路ヶ浜>